• 百束 比古(HYAKUSOKU HIKO)

その14 熱傷による頸部顔面の瘢痕拘縮治療には超薄皮弁―さらなる穿通枝利用の可能性

今まで述べなかったが、私が何故超薄皮弁という植皮に近づくような、極端に薄い皮弁を追求したかというと、血流のある状態で移植する皮弁は、一度血流を途絶した状態で移植する遊離植皮に比べて、当初より柔らかく色素沈着もなく後療法も要らないという遊離植皮にはない利点からである。

超薄皮弁は終局的には体の何処にもデザインでき、そのどこかに血管束を付加させればよく、皮弁を大きくデザインするときは、複数の血管束を付加させればよい。実際体の何処にも穿通枝はあるので、血管束付加には不自由しないはずである。また、よい付加血管が得られない時は、Expanderを挿入すれば良い。あるいは、超薄皮弁の一方を有茎にしたければ、

Nattow pedicledをつければよい。そう考えるとこんなに便利な皮弁はないと思う

(参考論文)

Ogawa,R.,Hyakusoku,H.,Aoki,R.,Ishimaru,S.,Kawahara,S.,Koike,S.Neck scar contructure reconstruction with bipedicled free "super-thin" flap.Reconstructive Microsurgery.2:245-248,2003



下顎の熱傷後瘢痕拘縮に対して第2肋間穿通枝と側胸血管を付加した超薄皮弁で形成した。

術前のデザイン。


超薄皮弁の採取。


皮弁移植後半年。


側面像。


大腿動静脈穿通枝と下行膝動脈穿通枝とを付加した超薄皮弁によって再建した頸部瘢痕拘縮。




術前。


超薄皮弁のデザイン。



大腿の血管解剖。

大腿動脈穿通枝と膝動脈穿通枝を超薄皮弁に付加する。




皮弁の採取。



移植直後。


移植後半年・



次回は一般的な顔面熱傷の扱いについて述べる。

© 2020 Hiko Hyakusoku

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