• 百束 比古(HYAKUSOKU HIKO)

その12 皮膚癌・肉腫とその形成再建手術―今回は有棘細胞癌

有棘細胞癌は皮膚癌の松竹梅の内であえば竹である。別名扁平上皮癌とも言い、基底膜を越えて浸潤したものは、転移する可能性がある。原因は不明のものが殆どであるが、熱傷後などの慢性瘢痕潰瘍、タールなどの化学薬品、ニコチン、強い酒の長期接触は証明されている。要するに繰り返す刺激や潰瘍が原因になりうる。

通常は臨床的に中々治らない潰瘍や急速に増大する腫瘍があれば、積極的に生検をして確定診断すべきである。また、全身の転移の有無の検索や化学療法の併用も病理組織検査の結果によっては必要になる。それでは、以下に典型的な有棘細胞癌と再建を要した2症例をお見せする。


典型的な有棘細胞癌の症例。



マージョリン潰瘍から生じた有棘細胞癌。不確定の場合は生検すべきである。




下口唇のタバコによる有棘細胞癌とその切除範囲。 



切除した病巣と再建のための皮弁のデザイン。



皮弁の移動。




1年後の状態。




鼻の有棘細胞癌と再建用の皮弁のデザイン。



拡大切除した有棘細胞癌。



Sculping fforehead flapによる外鼻再建。

皮弁は3週間後に鼻の部分を遺して切り離す。



外鼻再建をした症例の半年後の状態。


では、次回は基底細胞腫について述べる。

© 2020 Hiko Hyakusoku

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