百束 比古(HYAKUSOKU HIKO) 2020年11月18日 その4 インプラントを使用しない乳房再建についての考察。 現在は乳癌を切除して、縫合した胸部皮下にエクスパンダーを挿入し、生理食塩水で膨らませて皮下ポケットを作成してから、コヒーシブシリコンバッグと入れ替えることで乳房再建を行う、という再建法が主流である、 これに対し私は過去40年に亘るインプラントによる豊胸術の後遺症を研究してき...
百束 比古(HYAKUSOKU HIKO) 2020年11月11日 その3:ケロイドの術後電子線照射療法の有効性を初めて確認した症例。 難治性ケロイドに対する手術後電子線照射療法の発見。 これは180年代前半のこと、埋没耳の手術後に巨大なケロイドを発生させてしまった。これを摘出すべきだが、それではケロイドの再発は必至であり、処置に窮していたところ、放射線科の医師が、電子線照射というアイデアを出してくれた。 ...
百束 比古(HYAKUSOKU HIKO) 2020年11月4日 その2 口唇の組織欠損の修復。 犬咬傷 有茎複合皮弁 口唇交差皮弁(Abbe皮弁) 2週間後切り離し 赤唇の欠損創は縫わずに保存的に見る。大体動物による咬傷や引っ掻きキズは感染が起こる可能性がるので、開放にしてき、必要なら感染がないことを確認してから後日縫合する。 犬咬傷による赤唇の組織欠損。 縫合せずに...
百束 比古(HYAKUSOKU HIKO) 2020年10月29日 その1:熱傷後瘢痕の圧迫療法 形成外科学は手術で機能障害や醜形を治す学問であるが、外科的手術以外の保存的療法で治るものであれば、それに越したことはない。その見本となる症例を1例お見せする。 図左 26歳男性、火炎熱傷後の口囲の熱傷後肥厚性瘢痕症例 図中 圧迫装具の装着を6ヶ月間施行した 図右 肥厚性瘢痕...