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その17 下肢の形成再建外科-1.穿通枝軸プロペラ皮弁法の適用

  • 執筆者の写真: 百束 比古(HYAKUSOKU HIKO)
    百束 比古(HYAKUSOKU HIKO)
  • 2020年9月30日
  • 読了時間: 1分

下肢は、大腿、膝、下腿、足で構成されている。それぞれについて代表的な再建手術を行った症例をお見せする。まずその1としてプロペラ皮弁法の適用について述べる。


1. 大腿部放射線潰瘍の再建


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手術前の状態。右大腿部の肉腫切除後の放射線照射による皮膚潰瘍。


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大腿外側回旋動脈穿通枝を軸として皮弁をデザインした。


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穿通枝を軸として皮弁を挙上した。


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皮弁を約90度プロペラ回転して修復に使用した。

皮弁を逢着し、皮弁採取部は一期的に縫縮した。


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術後半年の状態。


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膝関節の運動制限は全くない。


2.膝部瘢痕拘縮の再建


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膝関節部を巻き込む瘢痕拘縮の手術前の状態。


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大腿動脈穿通枝を軸とするプロペラ皮弁のデザイン。


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皮弁をプロペラ回転して膝関節部に移植した。


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移植後半年の状態。




内踝部の皮膚潰瘍を前脛骨動脈穿通枝を軸としたプロペラ皮弁で修復した例。


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術前の状況と皮弁のデザイン。


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穿通枝軸のプロペラ皮弁の挙上。


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皮弁を180度プロペラ回転し移植。白い部分は人工真皮。


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皮弁は完全生着した。


次回は遠位茎腓腹皮弁(百束皮弁)による下肢の再建について述べる。

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